新型コロナウイルスの感染症拡大により若年層の間でも生活資金が不足するといった問題が出てきています。アルバイト先の臨時休業などで生活資金の確保が難しくなる中、スマートフォンを活用した融資サービスの広がりもあり、各社も無利子で融資サービスを提供するなど支援策も広がっています。
今回は、新型コロナウイルスの影響で一時的に生活資金を調達したい場合に無利子で活用できるスマホ少額融資サービスを紹介します。
新型コロナの影響でアルバイト就業が無くなった割合は2割
中国武漢市を発症とされる新型コロナウイルスによる感染症拡大により、国内でも3月下旬から感染者が急速に拡大したことにより、政府が外出自粛を求めるなどで、飲食店や小売業を中心に臨時休業を行うお店が広がる中、働き手の受け皿として広く活用されていた学生アルバイトの休業や解雇などが目立っています。
学生団体である「高等教育無償化プロジェクトFREE」が学生向けにアンケート調査を実施した結果、約2割の学生が新型コロナウイルスの影響でアルバイトによる就業が無くなったことを明らかにしています。
一昔前までは、学生アルバイトはご自身のお小遣いなどを一時的に稼ぐ目的で働く傾向が強かったですが、近年では学費の高騰や生活費の高騰、実家から離れた学校に通学する方が増えているなどで、生活費や学費を稼ぐためにアルバイトを行う学生も増えているのが現状です。
そのため、これまであまり焦点を当てられていなかった収入減少は学生の間でも深刻な問題であることが伺えます。
スマホ融資のCrezitは10万円まで融資が無利子で融資可能
スマートフォンを活用した少額融資サービスを提供している「Crezit(クレジット)」は、10万円までを上限に無利子で融資を行っています。
返済回数は1回から3回までですが、収入が減少した場合に一時的に不足分を補うことが可能です。
一般的な銀行カードローンや消費者金融は10万円と少額で借りた場合、15%程度の金利が発生することが一般的でしたが、無利子で融資が受けられますので、今回の一時的な休業といった場合でも活用しやすいと言えます。
一方で、融資を受けられるのは20歳以上の方になりますので、20歳未満の学生の場合は資金の借り入れはできませんので注意が必要です。
LINEの少額融資「LINEポケットマネー」は5月まで実質無利子で利用可能
対話アプリのLINEが提供している少額融資サービスである「LINEポケットマネー」は、今回の新型コロナウイルスによる感染症拡大の影響を受けて、生活資金を支援する目的で、実質利息無料で提供しています。
融資実行後、返済する場合は利息は最大8%発生しますが、今回の措置では、発生した利息を同社のQRコード決済サービスである「LINE Pay」を通じて返金を行います。
LINEポケットマネーは、LINEアプリを活用した融資サービスで、LINEスコアと呼ばれる人工知能(AI)を活用して信用スコアを算出し、融資判断を行います。
今回の生活資金支援は2020年5月30日までとなります。