「生命保険の女性向け医療保険とは、どんな保険ですか?」
「女性向け医療保険のメリットデメリットを教えてください。」
「女性向け医療保険はどう使うべき保険ですか?」
生命保険の女性向け医療保険とは一体どんな保険でしょうか?女性向け医療保険に入る必要がある人とは、どのような人でしょうか?今回は、女性向け医療保険の仕組み・メリットデメリット・おすすめの方・活用法について丁寧に説明します。
女性向け医療保険とは
医療保険とは
自分や家族が病気やケガになった際の医療費に対して、保険金が支払われる保険のこと
を言います。
女性向け医療保険とは
医療保険の中で、女性がかかりやすい病気、女性特有の病気への保障を手厚くしたもの
を言います。
一般的な病気やケガで入院した時も、入院給付金や手術給付金が受け取れますが、女性特有の病気での入院の場合、入院給付金や手術給付金が増額になるものが多いです。
また、健康保険では適用外の不妊治療なども、保険金が支払われるものもあります。
女性の病気の例
女性特有の病気
- 卵巣機能障害
- 卵巣のう腫
- 子宮内膜症
- 子宮筋腫
- 乳腺症
- 乳腺炎
など
妊娠・出産にかかわる症状
- 切迫流産
- 切迫早産
- 子宮外妊娠
- 妊娠糖尿病
- 妊娠高血圧症候群
- 帝王切開
など
がん
- 乳がん
- 子宮体がん
- 子宮頸がん
- 卵巣がん
- 卵管がん
上記のように、女性には女性のなりやすい病気、女性しかならない病気があるため、これらの病気に対する保障を手厚くした「女性向け医療保険」があるのです。
女性のがんの羅患率の推移
30代から女性のがんのリスクは発生してくる傾向があります。
20代、30代の女性の入院理由
20代の女性の入院理由
- 妊娠・出産によるトラブル:196人/10万人
- 精神・行動の障害:95人/10万人
- 神経系の疾患:34人/10万人
30代の女性の入院理由
- 妊娠・出産によるトラブル:291人/10万人
- 精神・行動の障害:161人/10万人
- 新生物(腫瘍):40人/10万人
出典:厚生労働省患者調査
20代、30代では妊娠・出産によるトラブルが一番多い、入院理由となります。
女性向け医療保険のメリットデメリット
メリット
1.女性特有の病気のリスクに早期に対応できる
男性も、女性も、病気になるリスクというのはあるのですが
女性の方が早い段階で、治療が必要な病気になる可能性が高いのです。
「がんのリスク」や「妊娠・出産にかかわるトラブル」などが、20代、30代で起こりやすい半面、まだ貯蓄が十分にない年代ですので、その時期に保険でカバーするのは、重要なことであり、大きなメリットといえます。
2.公的医療保険ではカバーできない費用負担をカバーできる
医療保険は、公的医療保険で、カバーできない費用負担
- 先進医療
- 自由診療
- 差額ベッド代
- 入院時の食事代・雑費・交通費
をカバーしてくれます。
女性の場合は
- 不妊治療
などが該当します。
不妊治療は、高額な治療費になり、かつ健康保険の適用外ですので、女性向け医療保険に入るメリットが出てくるのです。
デメリット
1.保険料が若干高くなる
当然のことですが
女性向け医療保険 = 一般的な医療保険 + 女性特有の病気で保障アップ
という構造の医療保険です。
保険料も、同じ医療保険の条件で比較すれば
一般的な医療保険 < 女性向け医療保険
となります。
保険料の負担は、大きくなってしまうデメリットがあります。
女性向け医療保険がおすすめの方
1.20代、30代の若い女性
女性向け医療保険を検討すべきなのは
- 貯蓄が十分でない時期に、女性特有の病気になった際に治療費が払えない
という方です。
女性特有の病気は、20代、30代で発生するため、まだ貯蓄が十分でない可能性が高いです。
貯蓄でカバーできるのであれば問題ないのですが、カバーできるほど貯蓄がない時期に、女性特有の病気になってしまうリスクもあるため、それをカバーするためのものが、女性向けの医療保険といえます。
2.妊娠・出産を検討している女性
妊娠・出産を検討している方は
- 妊娠・出産にともなう病気になる可能性
- 不妊治療をする可能性
を考える必要があります。
高額な不妊治療は、健康保険の対象外であり、どちらも保障される女性向け医療保険を検討すべきといえます。
まとめ
女性向け医療保険は
- 女性がかかりやすい病気、女性特有の病気への保障を手厚くし医療保険のこと
を言います。
女性向け医療保険は、女性特有の病気で保障が手厚く設定されているため、とくに貯蓄が十分でない若いうちに加入すべき保険といえます。