クラウドファンディングやフィンテックで事業資金調達が多角化!

事業を始めるなどで、まとまった資金が必要になった場合、従来であれば、銀行などの金融機関からお金を借り入れることが一般的に行われていました。しかしながら、今では、クラウドファンディングやフィンテックなど、インターネット上における金融プラットフォームが数多く登場する中、金融機関を通すことなく不特定多数の方から資金を調達する動きが広がっています

クラウドファンディングでネット上で資金を調達

最近では「クラウドファンディング」と呼ばれている、インターネット上でお金を借りたい人に対して、お金を貸したい人をインターネット上で仲介するプラットフォームが多く登場しています。

クラウドファンディングでは、資金調達を行いたい人が、ご自身のプロジェクト事業やこれまでの取り組みをアピールして、この事業に賛同した方から資金を借り入れて事業資金に充てるといった使われ方が増えています。また、クラウドファンディングは、お金を借りる「貸付型」以外にも、単純に寄付を募る「寄付型」、購入者を募る「購入型」があります。

特に、インターネットが普及したお陰で、初期投資が少なく事業ができることから、スタートアップ企業が増えています。しかしながら、金融機関から資金を調達するのは難しいのが現状で、金融機関の審査基準に満たない事業などがクラウドファンディングを利用して資金を調達する事例が増えています。

ブロックチェーン技術により低コストで資金のやり取りが可能に

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金融とITを融合した「フィンテック」によって、金融サービスのあり方が変わろうとしています。フィンテックについては、2017年2月6日の記事で詳しく記載していますが、IT技術によって、金融サービスをより便利に効率的に活用できることから、お金の流動性が高まることが期待されています。

フィンテックの技術の中でも最も注目されている技術が「ブロックチェーン」です。ブロックチェーンとは、主に通貨を管理する中央銀行を持たない仮想通貨を中心に使われている技術で、分散型台帳システムと呼ばれ、各個人のアカウント(ノード)に対し、金融情報の取引情報をノード間で同期することで、取引データの改ざんなどを防止し、安全に資金の取引が可能になります。

仮想通貨を利用して低コストで素早く資金の取引が気軽にできる様になれば、ブロックチェーン技術を活用して、多額の資金は必要ないが、僅かなお金を特定の個人などから低コストに資金を借り入れたいといったニーズにも応えることができそうです。

未公開企業もブロックチェーンを活用して資金を調達

ブロックチェーンは、仮想通貨や個人間取引での活用に期待が高まっているだけではなく、株式市場でもブロックチェーン技術の活用に期待が高まっています

米ナスダックでは2015年10月にブロックチェーン技術を活用した未公開株式取引システム「Nasdaq Linq」を発表しています。今まで、未公開株式を購入するには、その企業とつながりがある方のみが購入するのが一般的でした。Nasdaq Linqでは、この様に市場で取引されていない株式をブロックチェーン技術を活用することで、安全性を高くした上で低コストでの資金調達が可能になりそうです。

ただし、現在日本国内においては、日本証券業協会が非上場企業の株式購入に関する勧誘を禁止しており、2017年現在では少額のクラウドファンディングに限り解禁されています。とはいえ、時代の流れとともに、この規制についても大幅に改正される動きが出てきていることから、今後の動向に注目したいところです。

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