大学時代の教育費として日本学生支援機構が提供する奨学金制度を活用していた場合、働き始めてから毎月決められた金額を返済していく必要があります。毎月決められた金額を継続して返済をしていく過程で、大きな出費が発生するなどで、銀行口座の残高が不足することもあるかと思います。その場合において、返済ができなかった場合どうなるのか気になります。
今回は、奨学金が残高不足で返済できなかった場合の対処法をお伝えします。
残高不足の場合、翌月にまとめて引き落としが行われる
日本学生支援機構の奨学金制度を活用して教育資金を借り入れ、現在返済を続けている場合において、残高不足が発生し返済ができなかった場合、翌月の引きと落とし日に、翌月の返済分と合わせて、引き落とされることになります。
そのため、慌てて日本学生支援機構に電話して、振込先を聞いて振り込みの手続きを行う必要はありません。日本学生支援機構では、銀行振り込みによる返済には対応していませんので、電話をしても、翌月の引きと落とし日までに、口座に入金するように指示があるだけで済みます。
翌月は、引きとしができなかった金額と翌月分をあわせて引き落としとなりますので、それまでにお金を用意し、引きと落とし日の前日までに指定口座に入金しておきます。
引きと落としができなかった場合は電話やはがきで通知が来る
返済額が引きと落としできなかった場合は、翌月にまとめて引き落としが行われますが、日本学生支援機構から引き落としができなかった旨の電話やはがきで案内が届きます。
ただし、これは督促状などではありませんので、合わせてお金を用意する必要はなく、翌月までにお金を準備し、指定口座に入金しておけば大丈夫です。
なお、電話がかかってきた場合は、残高確認を失念していた、前日の入金を忘れていたなど、一時的に引き落としができなかった旨を伝え、返済の意思があることを伝え、翌月までに入金するように伝えます。この段階で、怒られるということはありませんので、ご安心ください。
3ヶ月以内の延滞であれば信用情報に登録されない
奨学金の引き落としができなかった場合、信用情報に登録されるのではないかと心配する方も多いかと思いますが、3ヶ月以上延滞した場合、信用情報に登録されます。
そのため、1回や2回、引き落としができなかった場合は、信用情報に登録されません。
ただし、3回以上になると、登録に向けて手続きが行われることになりますので、返済日については、事前にしっかりと確認し、残高が不足する場合は、前日までに入金するようにしましょう。