借金があって返済にこまっている人は任意整理について考えたことはありませんか?任意整理には過払い金が大きく関わってきます。ここでは任意整理と過払い金について、過払い金がなかった場合についてを紹介します。
任意整理と過払い金の関係は?
任意整理を行う際、まずは過払い金があるかどうかの確認が行われます。過払い金とはグレーゾーン金利にて借りていた場合に発生している払い過ぎた利息のことを言います。
過払い金がある場合はまずはそれの返還請求を行い、返ってきた額を借金に充てることができます。借金に充ててどのくらいの額になったかによっては任意整理は行わず、過払い金請求のみで済む場合もあります。
例えば借金が過払い金によって相殺された場合は借金がゼロになりますので、任意整理を行う必要はありません。過払い金請求はブラックリストに載るということがありませんので、任意整理に比べればはるかにデメリットが少ないと言えます。
過払い金請求を行って借金が減額され、任意整理をしなくても返済できる額になったという場合も任意整理を行う必要はありません。
過払い金の有無に関しては専門家に相談した際に聞いておきましょう。専門家によっては取引履歴を取り寄せて、計算してくれます。それから過払い金請求を行うか任意整理を行うかを決めていくことになります。
過払い金があっても借金の額が多い場合は、引き続き任意整理を行います。任意整理は賃金業者と交渉し、借金を完済できる額にまで引き下げてもらうのです。
これで和解できれば借金は減額され、その後の返済に関しては利息がカットされますので返済の負担が大きく減るでしょう。
過払い金がなければ任意整理はできない?
過払い金があった場合の任意整理について紹介しましたが、過払い金がなかった場合はどうでしょうか?
過払い金がなくても任意整理は当然行えます。上記に書いたように、任意整理は賃金業者に借金の減額の交渉をし、和解することが目的です。
そのため過払い金がないからといって任意整理ができないということはまずありませんので、その点は安心です。
過払い金がなければそのまま借金の減額交渉となりますが、最近は任意整理に応じない業者が増えていると言います。借金を減額するということは、それだけ利益が失われるということです。
また貸した分のお金に関しても減額されてしまえば、プラスどころかマイナスになってしまいます。賃金業者には何のメリットもないように思えますので、応じないというのもうなずけますね。
ここで必要なのが賃金業者との交渉の際に使う話術です。司法書士や弁護士といった専門家はもちろん法律の知識に長けていますし、これまでの実績があれば交渉も得意とするところでしょう。
ネットで検索してみると特に法律の知識があるわけでもないけど任意整理を一人で行ったという人も見かけます。成功しているか失敗しているかはそれぞれですが、成功している人はよほどの話術があると考えていいかも知れません。
交渉は非常に難航するものです。自分一人でやろうとしても時間だけが無駄になってしまう恐れもありますので、最初から専門家にお任せした方が楽でしょう。
依頼料がかかるというデメリットはありますが、確実に任意整理を成功させるためにも任意整理の実績が豊富な専門家に依頼することをおすすめします。
任意整理のメリットとデメリットを考えてから決断を
任意整理はブラックリストに載る、今後その賃金業者から借入はできないなどのデメリットがあります。賃金業者はいくつかあるので特に問題ないかもしれませんが、ブラックリストに関しては大きな問題になることもあります。
ブラックリストに載る期間は5~10年と言われています。その期間は新規の借り入れ・クレジットカードの申込み・ローンを組むことができなくなります。
新たに借金をすることがないと考えればまだいいのですが、ローンを組めないというのは生活において非常に不便なものです。車や家と言った高額の買い物ができないので、欲しいなと思ったタイミングで手に入れることが出来ません。
もちろん借金が減額されるというメリットはありますし、任意整理後は利息がゼロというメリットもあります。しかし上記のデメリットもありますので、任意整理を行う前にメリットとデメリットについてよく考えておいた方が良いでしょう。
まとめ
任意整理は借金の返済にこまった時に行う債務整理です。専門家に依頼する場合は依頼料も発生しますし、デメリットもあります。
借金の返済にこまったら、まずは自分の収入からどうにかして返済できないかを考えてみましょう。必要であれば返済シュミレーションを用いて返済計画を立てることもおすすめです。
どこかを節約すればお金が浮くから、これなら返済できるという希望が見えてきたら任意整理をせずに自力で返済してしまいましょう。どうしても無理だと思ったら早めに専門家を探して依頼してみてくださいね。