債務整理は借金を減額する、または支払い義務を免除することができる法的手続きのことを言います。この債務整理は三つの種類があり、裁判所を通すものなど難しい手続きもあります。ではこの債務整理はどうやって行うのか、また専門家に依頼する際は誰に依頼すべきなのかを紹介します。
債務整理の仕方
債務整理と聞くと、素人一人じゃ絶対に出来そうにない…というイメージを持ちますよね。しかし債務整理の内容を調べ、一人でやろうとする人は決して少なくありません。
特に任意整理は裁判所を通すこともないため、個人再生や自己破産と比べて比較的手続きが簡単とされています。そのため任意整理を一人でやろうとする人は多く、ネットには任意整理を自分でやる方法なども掲載されています。
これなら誰でもできるんだと思えますよね。しかし実際に任意整理を一人でやり、交渉の段階で結局専門家に依頼したという人は非常に多くいます。
この理由は当然法律の知識もない素人だからということです。任意整理を行う人は非常に多いので、その分金融業者もその対応に慣れてきています。
加えて金融関係の法律もある程度は知っていますし、営業関係の人間なら話術もあるでしょう。その話術に言いくるめられて、結局何の交渉もできずに引き下がってしまった…そんな人は多くいます。
そこから専門家に依頼すれば交渉はスムーズに進むと思いますが、最近は任意整理に応じない金融業者も増えているとのことです。専門家が交渉しても応じないのであれば、素人が交渉しても当然応じないでしょう。
そのため債務整理に強い、または債務整理の実績が豊富にある専門家に依頼することをおすすめします。
個人再生や自己破産は裁判所を通すため、手続きの仕方は任意整理に比べて非常に難しいものとなっています。特に個人再生は手続きがややこしいと言われていますので、個人再生に関しては必ず専門家に依頼しましょう。
自己破産に関してもそろえなければならない書類などもありますし、裁判所に出向いて手続きをするなど多くのことをしなければなりません。時間に余裕があるならまだしも、働いていればまずできないことでしょう。
専門家に依頼することで一任できますので、お任せしてみてはどうでしょうか？
債務整理を相談できる専門家とは？
債務整理を相談できる専門家には司法書士と弁護士がいます。弁護士という名前はよく聞くけど、司法書士という名前は聞きなれない…そう考えている人も多いかもしれませんね。
司法書士も弁護士同様国家資格の一つです。専門的な法律を学び、法律に関わる様々な案件を代行することができる職種です。
司法書士事務所は全国にあり、債務整理に特化しているところもあれば、闇金問題に特化しているところもあります。法律に関する業務であればなんでも相談できますので、債務整理を相談するのであれば司法書士か弁護士の二択となります。
司法書士と弁護士ってどちらがいいの？
では司法書士と弁護士はどちらがいいのかという問題ですが、これは案件の内容によります。
弁護士はどんな案件でも業務を代行できるため、依頼すれば手続きの全てをお任せすることができます。しかし司法書士は140万以下の案件しか手続きの代行ができないため、全ての案件をお任せすることはできないのです。
任意整理であれば140万以下の案件もあるでしょう。その場合は司法書士に全てお任せできるので安心できます。しかし任意整理でも140万以上の案件となると司法書士が代行することはできないので、自分で行わなければならなくなります。
司法書士はサポートに回ることになりますのでわからないことはすべて聞けますが、基本的には自分で動かなければならないのです。個人再生や自己破産は140万以上の案件となるので、司法書士に依頼したらサポートしか受けられないと考えておいていいでしょう。
このこともあって依頼料に関しても差があります。当然司法書士の方が依頼料は安いですが、やはり手続きをお任せできるかどうかという点は大きいでしょう。
特に個人再生や自己破産となると裁判所に出向くこともありますし、書類の作成などもあります。仕事をしているとそんなことをしている時間もあまりないので、手続きがスムーズに進まなくなる可能性があるのです。
ですのでどちらに依頼するかは案件の金額によって決めると良いでしょう。任意整理に関しては140万以下なら司法書士、140万以上の案件と個人再生・自己破産を行う場合は弁護士と言った感じです。
まとめ
司法書士と弁護士は全国各地にたくさん存在します。ですので誰に依頼すべきかを迷ってしまう人も多いでしょう。
事務所選びで迷ったら、まずは債務整理に強い事務所を探すことがおススメです。最寄りの事務所でも構いませんし、全国対応している大手の事務所でも構いません。
また法テラスに相談すれば、あなたに最適な事務所を紹介してもらうこともできます。法テラスへの相談は匿名でできますので、事務所選びに迷ったら一度相談してみてもいいですね。
