日本は世界的にも自然災害が多く発生します。自然災害時は何かとお金が必要になることも多く手持ちの現金だけでは不足することも考えられます。その際に、お金を確保する手段として、預貯金から引き出す、キャッシングを利用して金融機関からお金を借りる方法があります。
今回は自然災害が発生したときのお金の入手方法について考えてみます。
自然災害発生時はある程度のお金が必要になる場合が多い
日本では世界的にも自然災害が多い国として知られています。大規模の災害は数年に1度ではありますが、毎年規模が小さくても台風や地震、大雨などの災害が発生しています。
自然災害が発生し、ご自身やご家族が住んでいる住宅などに被害が発生したりした場合など、状況によってはすぐに対応すべきものも有るかと思います。
もちろん、火災保険や自治体からの交付金など災害時の金銭的なバックアップはありますが、それを受領できるまで手続きしてから時間を要し、その間、手持ちの現金で対応する必要があります。
突然発生したことでお金の用意ができていないという状況も多く、手持ちのお金がなければ、預貯金を切り崩す他、キャッシングを利用することも選択肢となります。
自然災害の場合においてATMは利用できない場合もある
自然災害のときに、急にお金が必要になった場合、銀行にお金をおろしに行く、コンビニのATMに駆け込んで、銀行口座からの引き出し、もしくは、キャッシングを利用したいと考える方も多いかと思います。
しかしながら、自然災害のときでも通常稼働できていれば良いですが、自然災害が要因で停電が発生した場合などATMが使えず、現金を入手することは難しくなります。また、津波や地震によって街が壊滅的な状態になっている場合なども同様です。
そのため、自然災害時は普段何気なく利用しているATMは使えない場合もあることを承知しておく必要があり、いざというときに現金が入手できない場合を考えて対策が必要です。
また、クレジットカードや電子マネーも停電時には使えなくなる場合がありますので注意が必要です。
通帳やキャッシュカードを紛失した場合は本人確認ができれば窓口などで出金可能
自然災害が発生し、そのどさくさで銀行通帳やキャッシュカードを紛失してしまうということも多くあります。基本的には通帳やキャッシュカードがなければ、銀行口座から現金を引き出すことはできませんが、大規模な自然災害が発生した場合は、災害救助法が適用され、「災害時における金融上の特別措置」の要請が各自治体に交付されます。
その場合、銀行窓口において、通帳やキャッシュカードを紛失した場合でも、預金者の本人であることを確認できた場合、通帳やキャッシュカードなしでも現金の引き出しができるようになります。その場合、本人確認書類の他、印鑑の代わりに拇印で対応することになります。
また、事情によって定期預金などの期限前の払い戻しにも応じられますので、満期前の定期預金の引き出しも可能となります。また、これらの預金を担保とした借り入れにも対応可能となっています。
自然災害に備えてある程度の現金を確保しておくことに加え、避難用具の袋の中に、本人確認書類のコピーを入れておきいざというときに現金がすぐに使える体制を整えておくことも重要となりそうです。
