日本学生支援機構から奨学金を借用中の場合、その事実は信用情報に登録されるのか?

大学などに進学する段階で教育費を調達(借り入れ)する場合、日本学生支援機構が提供している奨学金制度を利用する方は多いです。また、大学を卒業した後でも日本学生支援機構に返済を続けている方も多いかと思います。近年、延滞が増加していることから、その事実を信用情報に登録することを明らかにしていますが、返済をきちんと行っている場合においても信用情報に登録されているのか気になっている方も多いかと思います。

今回は、日本学生支援機構から奨学金を借りている場合、その事実は信用情報に登録されるのか調べてみました。

  1. 奨学金の返済段階で3ヶ月以上延滞すると信用情報に登録
  2. 遅延なく返済していれば、その事実は信用情報に登録されない
  3. クレジットカードやローンサービスの申し込みに奨学金の借り入れは影響しない

奨学金の返済段階で3ヶ月以上延滞すると信用情報に登録

日本学生支援機構が提供している奨学金制度は、学生の学業を支援するために教育費の資金提供を行っています。もともと、奨学金制度は日本政府が主導で実施している教育支援制度の一部であることから、民間の金融機関が提供しているローンサービスとは異なり、信用情報への関与はありませんでした。

しかしながら、リーマンショックなどで会社の倒産やリストラなどが相次ぐ中、両親の失業の他、学生が卒業しても就職難しくなる、就職できても収入が低く奨学金の返済まで手が回らないといった事例が増え返済率が低下したことで、学金を3ヶ月以上遅延した場合に信用情報に登録することを発表しています。

遅延なく返済していれば、その事実は信用情報に登録されない

奨学金の返済については、3ヶ月以上遅延した場合において信用情報に登録する旨を明らかにしていますが、返済が遅延していなくても奨学金を借りた場合や返済中の場合でも信用情報にその事実が登録されているのではないかと気になる方も多いかと思います。

日本学生支援機構のホームページで確認してみたところ、「3ヶ月以上の遅延が発生した場合のみ登録する」旨が記載されており、奨学金を借りているという事実については登録されないとしています。そのため、奨学金を申し込んだ場合や、遅延なく返済を行っている場合は信用情報に登録されることはありません。

クレジットカードやローンサービスの申し込みに奨学金の借り入れは影響しない

奨学金を借りている場合、遅延なく返済続けている場合は、その事実は信用情報に登録されません。そのため、クレジットカードや住宅ローンや自動車ローンなど各種ローンサービスを利用する場合において、現在の借入額を申告する場合がありますが、奨学金については、遅延なく返済していれば、その事実を信用情報に提供されていませんので、わざわざこちらで奨学金の借入額を申告する必要はありません。

そのため、奨学金の返済を行っており、まだ残高が多いため、クレジットカードや各種ローンサービスの利用枠や借り入れ枠の金額に影響するのではないかといった心配は不要となります。

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