多重債務という言葉をご存知ですか?お金の借り入れに総量規制という法律が適用されてから随分と多重債務者は減ったように思えますが、まだまだ多いというのが現状です。ここでは多重債務に陥りやすい人の特徴とその対処法について紹介します。
多重債務に陥りやすい人の特徴とは?
多重債務とは複数の借金を抱えており、今後返済不能になる恐れがある人のことを言います。多重債務に陥った人も、なぜこんな状況になったのかについてはよく理解していないのではないでしょうか?
では多重債務に陥りやすい人の特徴について紹介しましょう。
一つ目は返済すること第一に考える真面目過ぎる人です。最初は一つの会社からしか借りておらず、順調に返済を続けていることでしょう。
しかし時には他の出費が多く、返済に回せるお金が残っていない時もあると思います。そんな時に真面目過ぎる人はまず延滞ということはしないと思います。
また借入先に相談して返済日を延長してもらうということも思いつかないかもしれませんね。そうなるとどこからかお金を調達して返済に回すしかありません。
誰かから借りることができれば良いですが、親や友人から借りることは躊躇してしまう物。それなら他社から借りてそれを返済に回し、二つの借金をこれから返していけば良いという考えにたどり着くでしょう。
これがきっかけとなって困った時にさらに他社から借りて返済に回し…を繰り返してしまい、結局返済不能になるほどの多重債務に陥ってしまうのです。
またお金にルーズな人も多重債務に陥りやすいと言えます。娯楽費や買い物に使うお金を借り、一つの会社の上限額に達したら他社から借りてそれも自分のために使ってしまう…。
これでは当然借金は増えるばかりです。その状況を理解しているのならまだいいのですが、お金にルーズな人は自分がいまどれだけの借金を抱えているかを把握していない可能性が高いです。
どれだけ借金があるかはわからないけど、きっと大丈夫、返済できる。こう思い込んで借入を繰り返してしまい、気付けば多額の借金を抱えていた…こんなことも珍しくありません。
自己管理ができない人も多重債務に陥りやすいと言えるのです。
多重債務の対処法1.借金をまとめる
多重債務は気付いた時点で早めに対処することが大事です。対処法の一つとしておまとめローンを利用する手があります。
ただおまとめローンは借金を一つにまとめてから返済していく必要があるので、毎月安定した収入が必要です。またアルバイトやパートでは審査に通らない可能性が高いので、正社員として勤めているということも審査において重要なポイントと言えるでしょう。
おまとめローンは高額の借り入れとなる可能性が非常に高いです。そのため誰でも利用できるものではないと考えておきましょう。
借金を一つにまとめることで毎月の返済額はぐっと減ります。今までは複数の借金を抱えていたから、毎月の給料の半分以上は返済に回さなければならなかったということもなくなります。
一つの会社からの借り入れなら返済額はぐっと減り、利息の負担も一気に軽くなるのです。この点はおまとめローンの大きなメリットと言えます。
また返済日が一日だけになるので、精神的にも楽になるのではないでしょうか。多重債務は毎月返済日がいくつもあり、その前日にはお金を用意しておかなければならないというプレッシャーがあったと思います。
それもなくなるので精神的にも経済的にも余裕が生まれますよ。
多重債務の対処法2.債務整理を行う
借金を一つにまとめることもできず、このままでは間違いなく返済できなくなるということなら債務整理が良いでしょう。
債務整理は借金の減額・支払い義務の免除といった手続きが行えるものです。どの方法を行うかにもよりますが、借金の負担が軽くなるということは間違いないでしょう。
債務整理を行う事でブラックリストに載るというデメリットはありますが、多重債務で苦しんだ人はもう借金はしたくないと考えるものでしょう。
ブラックリストに載ると新規の借り入れができなくなりますので、どちらにしてもお金を借りることはできません。そのため新たに借金をする心配がないという点でも債務整理はおすすめです。
まとめ
多重債務に陥る人には特徴があります。最も多いのは自己管理ができない・お金にルーズ・衝動買いが多いといったことでしょう。
女性で多いのが買い物でストレスを発散するタイプです。たくさんのお金を使うことでストレスを発散させている人は、それだけ多くのお金が必要となります。
このことから消費者金融などで借り入れを繰り返してしまい、一つの会社で借りられなくなったら他の会社から借入…この流れを繰り返していつの間にか返済できないほどの借金を背負うことになっていたというのは珍しいケースではありません。
多重債務になると後が大変なので、この状況にならないように借金をせずに自分の収入だけで上手くやりくりしていきたいですね。