過払い金を自分で請求する3つのメリット

前回の記事では、「過払い金」の概要について解説しました。CMや広告でよく見かける機会が増えたことから、過去に借金経験がある方はなんとなく興味を示している方も多いと思います。

過払い金自体はCMなどで見かけるように弁護士や司法書士に手続きを委託することもできますが、実は、自分自身で過払い金の請求ができます。今回は過払い金を自分で請求するメリットについて紹介します。

弁護士や司法書士に委託する費用がかからない

過払い金を自分で請求する最大のメリットとしては、弁護士や司法書士に手続きを委託する際の費用が発生しない点です。

弁護士や司法書士などCMや広告で過払い金請求の代行手続きをかわりに行うことを宣伝していますが、背景としては「過払い金とは何か?借金経験ある方は一度確認しておきたいポイントを徹底解説」で記載したとおり、賃金業者がお金を貸し出す際の利子を適用する際の上限額に関する法律が変わり、「出資法」の上限額29.2%から「利息制限法」の上限額に変更された事にあります。

そのため、2010年までに消費者金融やクレジットカード会社などでキャッシングを行っていた方を対象に、過払い金が請求できることを強くアピールし、弁護士や司法書士がより多くの報酬を稼ぐ狙いがありビジネスチャンスと言えます。

弁護士や司法書士に手続きを委託することで、成功報酬や諸々の手数料などが発生します。一方で、自分で全て手続きを行うことで、戻ってきた過払い金は全て自分の物になります。

ご自身で取引内容を確認した上で正しい内容で請求できる

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弁護士や司法書士などに手続きを委託することで、ご自身の手間は大幅に省くことができますが、多くの手続きを代行してくれる反面、ご自身で過去の取引などの詳細について正しく把握してない場合など、戻ってきた過払い金がなぜこの金額になったのか曖昧な点が出てくることも少なくありません。

しかしながら、ご自身で手続きをすることで、書類を記載するために過去の取引をひとつひとつ確認しながら行いますので、過去の取引内容がきちんと把握できることで、戻ってきた過払い金に対しても納得できる形で戻ってきます。

自身で手続きすることで知識が増える

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過払い金を請求するには、賃金業者に取引履歴を請求したり、過払い金を計算するなど、賃金業者とのやり取りや書類の作成など多くの手間が発生します。また、過払い金を請求するにあたり、多少の法律の知識や金融に関する知識が必要になってきます。

はじめて、この様な手続きをする方は、知識が必要になると聞いて尻込みしてしまうかもしれませんが、実際の手続きを進めていく過程で、調べながら進めることが出来ますので、事前に勉強しておくなどの準備は不要です。手続きをしていく過程で、様々な知識が身につきますので、この手続で学んだ知識を別の機会に活かすことができるきっかけとなる可能性があります。

また、知識が身につくことで、何となくあやふやな状態で弁護士や司法書士に代行してもらって決まった額を受け取るのと比べると、戻ってきた過払い金についても納得の行く形で戻ってくることにつながるでしょう。

万が一、書類の書き方がわからない場合などは、裁判所書記官に相談することで書類の書き方についてアドバイスをもらえます。普段の生活で裁判所と係ることは少ないかと思いますが、この様に日常では出来ない体験をすることで、さらなる知識をインプットできることにもつながります。

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