三井住友銀行グループの消費者金融「モビット」は、手持ちのスマートフォン(スマホ)を使ってATMを操作しキャッシングができるサービスを開始しました。セブン銀行がセブンイレブンやイトーヨーカドーなどに設置しているセブン銀行ATMで利用可能で、スマホATM機能を利用したサービスとなります。
キャッシングカード不要で専用スマホアプリでキャッシングが可能
モビットが今回スマホでキャッシングできるサービスを提供するにあたり、2017年5月より同社が提供している公式スマホアプリをリニューアルし、セブン銀行ATMのスマホATMに対応しました。
専用アプリを使うことで、従来はキャッシングを利用する場合カードが必要でしたが、スマホアプリがカード代わりとなることから、カードが不要で出金、入金することができます。
同スマホアプリは、スマホATMによるキャッシング機能の他に、はじめて取引を行う場合に必要な本人確認書類や収入証明書類をスマホアプリからでも送付することができます。
セブン銀行ATMのスマホATM機能を利用
モビットがスマホアプリからキャッシングを行うサービスは、セブン銀行が提供しているスマホATMの機能を利用したものです。
スマホATMは、全国に設置されている23,000台以上のセブン銀行ATMでスマホを使って出金もしくは入金することができます。セブン銀行ATMであらじめスマホATMの機能後、金融機関が提供している公式アプリより取引金額の入力と暗証番号の入力を行い、ATM画面に表示された2次元コードをスマホで読み取ることで認証を行い、出金もしくは入金が可能です。
カードを持ち歩く必要が無いことやスマホを通じて認証を行うことから、セキュリティ性が向上しているのがメリットです。また、二次元コードを利用するため、IC認証とは異なりコストを抑えて導入が可能である特徴があります。
スマホATMはじぶん銀行などが導入し、今後の利用拡大に期待
今回、モビットがスマホATMを利用したキャッシングサービスを提供を開始する中で、既に、KDDIとMFUGが共同で設立した「じぶん銀行」がスマホATMのサービスを提供しています。スマホで出金と入金、カードローン、残高照会に対応しています。
また、同じく三井住友銀行グループの消費者金融SMBCコンシューマーファイナンス「プロミス」でもスマホATMを使ってキャッシングが可能となっています。
今後はキャッシュカードやキャッシングカードなどの本体ではなく、スマホを活用したATM取引が広がっていくことが予想されそうです。