専業主婦の家庭では、夫の収入で家計をまかなっているが多いかと思います。ただ、突発的な出費などが発生した場合、手持ちのお金が不足し家計の状況が厳しくなることもあります。
そのような場合は、貯蓄を切り崩す必要が出てきますが、この状況が慢性的に続いた場合、貯蓄額も少なくなり最終手段としてお金を借りることを考え始めます。ただ、専業主婦は消費者金融やカードローンでお金を借りることができるのか気になるところです。
今回は、専業主婦が消費者金融やカードローンを使ってお金を借りることができるのか見ていきます。
専業主婦は消費者金融からの借り入れはできない
消費者金融からお金を借りる場合、融資条件として「年齢が20歳~69歳までで本人に安定した収入がある方」としています。そのため、専業主婦は実質収入はなく安定した収入があるとは言えません。
また、消費者金融の場合、総量規制により本人の年収の3分の1以上の金額の借り入れができず、収入が無ければ消費者金融での借り入れは難しいと言えます。
ただし、消費者金融の中には「配偶者貸付」というサービスを提供している場合があります。ただ、配偶者の同意が必要であることや、大手の消費者金融のほとんどは、このサービスを提供していないことが多く、利用しづらいと言えます。
銀行カードローンの貸付も厳しくなっている
銀行カードローンは、もともとは消費者金融で定められている総量規制がないため、収入がない専業主婦などの受け皿となっていました。ただ、2016年2月に日銀が実施したマイナス金利政策の影響を受けて、収益減少を懸念した銀行各社がカードローンサービスの強化に乗り出しましたが、過剰な貸し付けが行われていることが問題となり、消費者金融と同様に年収3分の1以上の貸付ができないように融資制度の厳格化に動いています。
そのため、銀行カードローンについても収入がない専業主婦では借り入れが難しくなってきているのが現状です。
最終手段としてクレジットカードのキャッシングを利用
専業主婦の場合、消費者金融やカードローンでお金を借りることが難しいのが現状ですが、まず、お金を借りる必要が生じた状況によっては、配偶者や親族などに相談してお金を借りる方法がベストであると言えます。
例えば、家電が立て続けに壊れてしまい、急遽新しいのを買い替えたためにお金が足りなくなったという場合など、家庭に関わることであれば、配偶者や親族には相談しやすいと言えるでしょう。
ただ、専業主婦本人の金銭管理の問題で生じた場合は、配偶者はおろか、親族にも相談しづらくなります。その場合は、正直に話して怒られた後に反省の上でお金を借りるか、もしくは、最終手段として、クレジットカードのキャッシング枠を利用してお金を借りる方法があります。
クレジットカードであれば、専業主婦も利用できるカードもありますので、専業主婦でもお金を借りる手段としては敷居が低い方法となります。