火災保険の保険料というのは、建物の構造によって変わってくるのです。
なぜ、建物の構造で火災保険の保険料が変わるの?
火災保険の保険料というのは
火災が発生する割合に応じて決まってくるのです。
そのため
- 火災が発生しにくい構造の建物 → 火災保険の保険料が安い
- 火災が発生しやすい構造の建物 → 火災保険の保険料が高い
ということになるのです。
火災の発生しやすさ、しにくさというのは過去の統計情報から集められたものであり、火災保険会社によっても、火災保険に加入する時期によっても、地域によっても、保険料算出に適用される数値には差があります。
ただし、大まかにどの構造だと火災保険の保険料が安くなるということは言えるのです。
建物の構造と火災保険の保険料の関係
火災保険では構造の違いを示した「構造級別」という規定があり、これに即して保険料が変わってきます。
以前は複雑なものだったのですが、2010年に改正され今現在は3種類の「構造級別」に分類されています。
M構造(マンション構造)
- コンクリート造の共同住宅
- 耐火建築物の共同住宅
- など
- 火災の発生率:低い
- 火災保険の保険料:安い
T構造(耐火構造)
- コンクリート造の一戸建て
- 鉄骨造の一戸建て
- 耐火建築物の一戸建て
- 省令準耐火建築物
- 木質系プレハブ住宅で事前に住宅金融支援機構の承認を得たもの
- 木造軸組み工法の建物で事前に住宅金融支援機構の承認を得たもの
- 建築基準法により階数・床面積から耐火建築・準耐火建築にしなければならないもの
- など
- 火災の発生率:普通
- 火災保険の保険料:普通
H構造(非耐火構造)
- 木造住宅
- M構造・T構造のどちらにも該当しない住宅
- 火災の発生率:高い
- 火災保険の保険料:高い
住宅購入の際はM構造・T構造した方が良いの?
火災保険の保険料だけを考えるのであればM構造・T構造が火災の発生率が低くて、さらに火災が発生しにくい安心感からお得と言うことになりますが
当然、耐火建築物であったり、コンクリート造の物件になると、木造の住宅と比較して販売価格が数百万円も高いことになってしまいます。
火災保険の保険料負担はそれほど大きいわけではありませんので、火災保険の保険料が安くなるからコンクリート造にするというのはおすすめできません。
火災発生のリスクを回避するための耐火機能が価格と見合っているかをご自身の価値観の中で比較検討する必要があります。
まとめ
火災保険の保険料は、火災発生の割合に応じて変わってくる
ことを理解しておきましょう。