自然災害などによる停電時にはクレジットカードの決済は利用できるのか?

近年では自然災害などで電気の供給が止まってしまう「停電」が発生してしまう事例が相次いでいます。現代の生活では単純に照明として電気が必要なだけではなく、あらゆる分野において電気は生活に必要不可欠な重要インフラであります。その一つとして、我々が普段使っているクレジットカードや電子マネーなどの決済についても同様です。

今回は停電が発生したときにクレジットカードの決済は利用できるのか調べてみましたので紹介します。

  1. 停電時は原則としてクレジットカード決済は利用できない
  2. 停電時でもクレジットカード決済が利用可能な場合もある
  3. 自然災害などに備えて現金の用意や自家発電など各自で対策が必要

停電時は原則としてクレジットカード決済は利用できない

近年ではキャッシュレスを政府が後押しする中、これまでキャッシュレス決済の代表格であったクレジットカードやデビットカードに加え、QRコード決済、非接触ICカードによる電子マネーなど多彩な決済手段が使われています。

これらの決済手段は、利用者のカード情報を活用し、決済額と合わせて情報のやり取りを行うことで、自動的に指定した銀行口座や残高などから引きとしが可能となり、手持ちの現金がなくても決済が可能になります。そのため、電気と通信手段の確保が必要となります。

ただ、停電が発生すると、電気の供給が止まってしまいますので、通信が行えずクレジットカード決済の他、QRコード決済、電子マネーの利用はできなくなってしまいます。

停電時でもクレジットカード決済が利用可能な場合もある

停電時は基本的にはクレジットカード決済は利用できない場合が多いですが、オフラインで利用可能な決済端末や一昔前まで使われていた、クレジットカードのカード番号(凹凸で番号が印字されているものに限る)をカーボン紙に映し出して伝票でカード決済の処理を行うインプリンタを用意している店舗であれば、停電時など電気が使えないときでもクレジットカード決済は利用できます。

近年ではコンピューターと接続した決済端末が普及しており、インプリンタの利用は減少していますが、停電時や決済端末の故障時などに備えてバックアップ手段として用意しているお店もあります。

ただし、いざ停電して何か買い物が必要となったとき、停電時でもクレジットカード決済が利用可能であるかを調べるのは多少困難であると言えます。

自然災害などに備えて現金の用意や自家発電など各自で対策が必要

日本は古代より自然災害が多く発生する地域であり、普段からの自然災害に対する備えは必要不可欠となっていますが、現代生活においては、単純に照明用途として活用するだけではなく、鉄道やITインフラなど電気を使う機会も増えていることもあり、電気の確保がより重要となっています。

昔は台風などで高頻度で停電していましたが、近年においても2018年の北海道で発生した地震によるブラックアウトの他、2019年は台風15号で関東地方を中心に大規模な停電が発生しました。

日本人は古来より自然災害が発生するたびに、学び、様々な知恵を蓄えてきました。ただし、現代では多くの技術が発達したことでより便利に日常生活が送ることができるようになりましたが、これが当たり前になってしまうと、いざそのインフラが使えなくなった場合に太刀打ちできなくなってしまいますので、各自で何かしらの対策をしておくことが重要であると言えます。

決済についても、クレジットカードが使えなくなったときにために、少額の現金の保有は必要不可欠であると言えます。(高額な現金は紛失の懸念もあるので少額がよい)また、小売店側としても、停電時でも営業を継続できるように非常用電源の確保の他、電気を使わない決済手段の確保やバッテリーで稼働する決済端末の確保などの準備も必要不可欠となりそうです。

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