繁華街に出かけた際に時々見かける「カードの現金化」と記載された看板を見かけることがあります。なんとなくクレジットカードで現金を入手できるサービスであるとイメージしやすいですが、何かと怪しく近づきがたいのも事実です。今回は、カードの現金化について解説します。
- カードの現金化はショッピング枠を利用して現金を入手すること
- カードで買った商品は高値で売却不可でリスクも高い
- ショッピング枠の現金化は利用規約違反であり利用してはいけない
- どうしても現金が必要な場合はカードローンを検討
カードの現金化はショッピング枠を利用して現金を入手すること
街中で見かける「カードの現金化」とは、クレジットカードのショッピング枠を利用して現金を入手できるサービスです。クレジットカードで業者が指定する商品をご自身のクレジットカードで購入後、業者に購入した商品を売却し、その売却資金を現金で支払ってくれるものです。
わかりやすいイメージとしては、クレジットカードで商品を仕入れ、仕入れた商品を業者に転売するというイメージに近いといえます。
クレジットカードには「キャッシング枠」も付帯していますが、キャッシング枠が残っていれば、お近くのATMを活用して現金を入手することができます。ただし、キャッシング枠が埋まっていた場合、現金を入手することができません。
詳細は後述していますが、クレジットカード会社の利用規約に違反していることに加え、手数料が高いことでほぼ高値で売却することができないなど、消費者にとって不利になるのも事実です。また、多くの方がイメージしている通り、業者は金融庁から許可を受けた業者では無いため、何かと犯罪に巻き込まれるリスクもあります。
カードで買った商品は高値で売却不可でリスクも高い
カードの現金化は、クレジットカードで買った商品を業者に買い取ってもらい、その資金が現金で支払われることで現金を入手することができますが、高値で買い取ってもらうことは100%不可能と考えておいても良いでしょう。
多くの場合10%から30%程度の手数料が差し引かれているケースが多く、その分消費者が損をしてしまうことになります。
例えば、10万円の商品をクレジットカードで購入し、業者に売却した場合、10%差し引かれると、売却で得られる現金は9万円となり、1万円の損になります。
さらに、業者も正規の業者ではなく闇の業者であることから、ご自身が損が発生するだけではなく、個人情報を悪用される、その他の犯罪に巻き込まれるなどのリスクも大きく何があっても利用すべきではないと言えます。
ショッピング枠の現金化は利用規約違反であり利用してはいけない
ショッピング枠の現金化は、換金を目的とした利用となりクレジットカード会社で規約上禁止している行為であります。ショッピング枠の現金化した場合は、利用規約違反となりカード会社側でその事実が判明した場合はクレジットカードの利用停止などの措置が行われます。
また、これまでのクレジットカードの残高についても場合によっては一括で返済が求められることもありますので、現金の入手が急遽必要となっても絶対に「カードの現金化」を利用すべきではないと言えます。
どうしても現金が必要な場合はカードローンを検討
何かしらの事情があり、どうしても現金の入手が必要な場合は、高いリスクを背負ってまで「カードの現金化」を利用するのではなく、カードローンの利用を検討するほうが、まだ安全であると言えます。
カードローンは、カードの発行や郵送などですぐに借りられないイメージがありますが、最近ではスマホですぐに借りれるサービスも登場しています。
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