Fintechベンチャー企業でクラウド型の家計簿アプリや会計アプリを展開している「マネーフォワード」は、企業間決済において、売上債権を回収を代行するサービスを始めることを明らかにしています。
企業間決済において、売上債権の回収を確実に行うことでキャッシュフローを改善し、中小企業や個人事業主の事業拡大を支援して行きます。
売上債権回収代行子会社「MF KESSAI」を設立
マネーフォワードは、ウェブブラウザ経由で利用できるクラウド型の家計簿アプリや会計アプリを提供しており、個人や法人のお金の管理をサポートしており、難雑な会計業務などを自動化することで効率化が図れることから人気が高まっています。
今回、売上債権回収代行サービスを展開するにあたり、マネーフォワードが全額出資した子会社「MF KESSAI」を設立し、企業に変わって売上債権の入金督促といった業務を代行します。
請求内容の取引データを入力するだけで債権回収代行が利用できる
企業はMF KESSAIを利用するにあたり、請求内容の取引データを入力するだけで、相手先企業の支払い能力や財務内容をチェックし与信審査を行います。結果は最短5分から半日以内に通知され、審査が通過すれば「ファクタリング」という手法で売上債権をMF KESSAIに譲渡することで、100%の入金保証を可能にしています。
請求書の発行や送付、入金管理といった業務、未入金時の督促など、企業間の決済に係る業務をトータルで請け負います。
売上債権回収不能リスクを低減し経営健全化をサポート!
中小企業や個人事業主にとって自社の経営に直結してしまうことから、売上債権の回収は確実に行う必要がありますが、債権回収に係るノウハウやコストが限られることで、回収に時間がかかってしまうことや債権回収不能になるリスク多いことが課題となっていました。
また、債権回収が時間が要することで、人手が限られている中小企業や個人事業主にとって、督促業務に追われるだけではなく、経営上の懸念が増えるなど、事業活動における生産性を低下させてしまうことにもつながります。
同社では、会計アプリで取得した顧客基盤と取引に係るビッグデータを活用することで、取引先の財務状況や電話に出やすい時間帯といった事業活動の動向など分析して確実に回収できる体制を構築していることが大きな強みであるとしています。
会計アプリで培った技術とビッグデータをベースに中小企業や個人事業主の経営をサポートし、経営の健全化を後押しし事業拡大につなげていけることに期待できそうです。