自動車は消費財としては比較的高額な買い物となりますが、金額が大きいことからローンを組んで自動車を購入する方が多いです。ただし、ローンを利用する上で、必ず避けては通れないこととしてはローンの審査に通過することにあります。
自分の今の収入でローンに通るのか?過去にクレジットカードを延滞してしまったがローンは大丈夫なのか?など人それぞれ懸念事項があるかと思いますが、今回はローンの利用を検討している方に自動車ローンの審査基準を紹介します。
信用情報をベースに返済能力を判断
自動車ローンは、ローン契約を行っている間、遅延なく決められた金額を返済できるかどうかを審査で判断を行います。この判断を行うのに利用されているのが「信用情報」です。
信用情報とは、クレジットカードやローンの契約を行った際に、それらの契約情報や返済状況など取引情報を記録した個人情報です。信用情報を管理しているのは、株式会社日本信用情報機構(JICC)や株式会社シー・アイ・シー(CIC)、全国銀行協会の3社です。
ローンやクレジットカード、携帯電話・スマートフォンの分割代金、奨学金の返済を2~3ヶ月以上遅延した場合、長期遅延として記録される他、債務整理を行った場合、保証会社が支払いを代行した場合、強制解約などの金融事故歴があれば、まずローンを利用するのは難しいです。
この記録は5年間記録されることになりますので、新たなローンを組むには5年以上の期間を明けて利用するのが鮮明です。
他のローン返済などを合わせて編成負担比率35%以上が目安
自動車ローンを利用する際に、過去に金融事故が無いこと以外に住宅ローンなど他のローンサービス、キャッシング、クレジットカードの分割払い、リボ払い、携帯電話分割代金、奨学金を利用している場合、年収における年間の返済額の割合を示す「返済負担比率」を判断して審査の合否を出します。
返済負担比率は「年間返済額÷年収×100=返済負担比率(%)」で計算が可能で、偏差比負担比率が35%以上がおおよその目安となります。
仮に偏差比負担比率が下回った場合、頭金を多めに支払うことや予算を下げて他の車両を選ぶ必要があるといえます。
年収は200万円未満は審査通過は厳しくなる
自動車ローンを利用する際、毎月決まった日に返済できることが重要ですが、年収が200万円未満の場合は審査が厳しくなる傾向があります。この年収は何とかぎりぎり生活ができるレベルの年収であることから、毎月のローン返済額が上乗せされた場合、返済負担が高くなり遅延する懸念が高くなってしまいます。
また、アルバイトやパートタイムなどの短時間労働のみの収入である場合も審査は厳しくなります。しかしながら、今では正社員でも年収200万円は珍しくなく、若年層では大半が200万円前後であるのが事実です。
若い方で車が必要だか年収が不安だという方は、頭金を多めに用意することや軽自動車など安価な車両を選ぶなど、毎月の返済負担が軽くなる様に予算を立てた上でローンを利用するのがポイントとなりそうです。
勤務年数は1~2年以上が目安
自動車ローンを利用するには、勤務年数が1~2年以上であることも審査に通過するポイントとなります。勤務年数が短い場合、実績が殆ど無い様な状況となるため、継続的に勤務を行い返済ができるかが懸念されます。
そのため、勤務年数が1年未満の場合は、少し期間を明けてから利用する、転職を考えている場合は転職をする前にローンを組むといったことが審査に通過するポイントになります。