そろそろ、自動車保険を他社に乗り換えようと思ったことはないでしょうか?
保険会社によって、自動車保険の保険料も随分と違うみたいだし比較サイトもあるから検討してみようとしたけれど、ところで自動車保険はいつでも他社に乗り換えができるのでしょうか?
「保険期間途中で、乗り換えたら残りの保険料が返金されるのだろうか?」
と心配になりますね。せっかく保険料の安い自動車保険に、乗り換えても保険期間途中だった場合に、二重で保険料を払うのなら意味がありませんから、今回は自動車保険を他社に乗り換える時の注意点などをご案内していきます。
自動車保険を乗り換えるメリットとデメリットについて
新規で自動車保険を契約してから何年も経っている上に、今ままで一度も事故をしていない方の場合は、等級が随分と上がってきていて割引率も高いはずですよね。
[voice icon=”/wp-content/uploads/salaryman_hatena_336_squ.png” name=”man” type=”r”]「割引率が高いと言うことは、保険料もそれなりに安くなっているため、今更他社の自動車保険に乗り換えるメリットはあるのでしょうか?」[/voice]まず、任意保険とされている、損害保険協会に加入している保険会社の間で自動車保険を乗り換えるのは、基本的に「いつでも可能」です。保険期間途中に解約しても、全く問題なく他社で新規契約できます。
自動車保険を乗り換えるメリットとしては、他社の補償内容やサービスが、現在契約している自動車保険よりも魅力がある商品だったり、保険料が安いなどの、明らかに乗り換えたほうが有利に働く場合は、タイミングを見計らって他社の自動社保険に乗り換えましょう。
自動車保険の契約者として満足がいく保険に加入することが、大事ですからね。
「自動車保険を乗り換えない方が良い場合もあるのでしょうか?」
次に自動車保険を他社に乗り換える際の、デメリットについても見ていきましょう。
継続中の自動車保険を何らかのタイミングで他社に乗り換える場合に、自動車保険の新規契約の基本は1年契約です。そのため、保険期間途中に他社で新規契約をすると、新規契約した日付からもれなく1年間の契約になると考えれば、自動車保険の割引率に関わってくる、「等級の進み方が遅くなる」という解釈になります。
本来なら、あと3ヶ月で自動車保険が満了になり、11等級に上がるはずだったのに、自動車保険の満期をまたずに他社に乗り換えると、またあらためて10等級から1年契約を締結することになります。
それなら、保険期間途中に乗り換えないほうがよかったのでは?と思いますね。
また、自動車保険を保険期間途中で解約した際の保険料にも注目すると、保険料の支払い方法によっては、思ったほど返戻金がなく「損をしてしまうこと」もあります。
以上のように、自動車保険を乗り換えるには、補償内容や保険会社独自のサービスを受けられらたり、保険料が安くなるというメリットもありますが、自動社保険を乗り換えるタイミングや条件を見極めないと、等級の割引率や解約保険料についてのデメリットになることもでてきます。
そのため、自動車保険を乗り換える際に注意する点をしっかり抑えてから、検討してみることをおすすめします。
自動車保険を乗り換える注意することは?
さて、自動車保険を乗り換える際にはメリットとデメリットが発生するため、無駄なく自動車保険を乗り換えるための注意点を見ていきましょう。
なぜ自動車保険の乗り換えを検討しているかを考えると、
- 保険料が安くなる
- 事故対応が良さそう
- 独自サービスの充実
など、他社の自動車保険に良い条件を感じるから、乗り換えたいを考える訳です。そこで、注意してほしい点は、現在契約中の自動車保険との相違点をよく確かめましょう。
どの保険会社も補償内容が同じ名称だったりして、似たようなものと思って契約してしまうと、実際に事故によって保険金を請求した時に思い違いによって、「保険金が支払われない」なんてことも発生します。
特に補償範囲には気をつけて、同じ人身傷害補償でも追加オプションや免責金額の設定であったり、どこまでの範囲で人身傷害補償が使用できるのか、保険金の支払われ方まで、きちんと把握していないと、保険料の安さに比例して補償範囲も狭くなる可能性もあります。
そして、自動車保険の乗り換えることで、等級の進み方に影響を与えることもあります。
保険料の割引率の恩恵が思ったように受けられなくなることは避けたいですから、自動車保険を乗り換える先の保険会社に、現在の契約内容が伝わるように説明しなければなりません。
目先のメリットにとらわれて、知らず識らずに保険料や補償内容に損をしてしまうことも考えられるので、自動車保険を乗り換えの際に見積もりや手続きには、契約中の保険証券を用意した上で、しっかり比較検討する必要があります。
自動車保険を乗り換えるべきベストタイミング
様々な自動車保険があるれている中で、乗り換えて見たい気になる自動車保険会社を見つけた際に、実際どのタイミングで自動車保険を乗り換えたら良いのでしょう。
はじめに損害保険協会に加入している保険会社なら、いつでもどこにでも乗り換えられるということを説明していますが、保険の契約者にとってベストタイミングがあります。
そのタイミングにあわせて、自動車保険を乗り換える場合には、ほとんどデメリットも発生せずに乗り換えられるようなります。
乗り換えタイミング:1(保険の満期切り替え)
一番シンプルな、自動車保険の乗り換えタイミングは、自動車保険の満了日を待ってから満了日を同じ日付で、他社の自動車保険に加入することです。
自動車保険の満了日まで待つということは、保険期間途中に事故がなければ、必然的に等級が上がりることで、割引率が高くなるため、次回の更新時には「保険料が安く」なります。
その保険料が安くなるタイミングにあわせて、他社に乗り換えればスムーズに等級が切り替わります。15等級の満了日で乗り換えると、乗り換えた先の他社で16等級から始められるということです。
乗り換えタイミング:2(車両入替にあわせる)
自動車を新しく購入するタイミングで、他社の自動車保険に乗り換えるケースもよくあります。
ディーラーが保険の代理店を営でいるため自動車の購入と同時に自動車保険を見積もり、好条件を付けてくることがあります。その場合に、保険期間途中でもメリットを感じるようなら、乗り換えても問題ありません。
例えば、保険期間途中の等級期間が長くなるデメリットも、20等級なら全く影響を受けないため、乗り換えても不利になりませんから。
乗り換えタイミング:3(名義が変わる)
自動車保険の名義が変わる際のタイミングで他社に乗り換えるのも、ひとつの方法です。
名義と言っても、
- 契約者
- 記名被保険者
- 車両所有者
と、自動車保険には3つの名義があります。このどれかの名義を変更することで、等級が引き継げる場合と引き継げない場合があり、等級が引き継げないとなったら何も気にすることなく他社に乗り換えられます。
良くあるケースが「記名被保険者の子供が社会人になったため、独立して別居になる」というような場合です。
別居の親族に等級継承ができないということになり、契約者が親御さんだった自動車保険を別居する子供が新規に、自動車保険の契約者として他社に乗り換えるだけです。
これは保険期間途中でも別居したタイミングで手続きをします。もとの親御さんの自動車保険は、解約して中断手続きが可能ならそうしましょう。
乗り換えタイミング:4(自動車の所有台数が変わる)
ご自身が所有している自動車の台数が、増えたり減ったりするようなタイミングも自動車保険を他社に乗り換えるタイミングのひとつになります。
自動車保険には複数所有の割引がありますが、台数が減ると割引されなくなり保険料が高くなるケースがでてきます。2台以上で割引されていた自動車保険が1台になる際に、保険料の安い他社に乗り換えも検討できます。
反対に自動車の台数が増えてたことで、セカンドカーの割引や他の多数台割引(ミニフリーと契約)を検討した際に、他社のほうが割引率の高いこともあります。
こういうケースでは、自動車保険の満了日付けの乗り換えを基準に、実際に所有台数の変わる日も考慮しながら決めることをおすすめします。
自動車保険を乗り換える時の手続きについて
ご自身にあったタイミングを見極めてから、では実際に自動車保険を乗り換える時はどうすれば良いのでしょう。保険の手続きと考えるだけで面倒になってしまいますね。
まずは、保険会社を選ぶことが先決ですが、これは自動車保険一括見積もりのサイトを利用すれば、好みの保険会社を決められるため、ぜひ活用して見てください。
自動車保険の他社の乗り換える方法でまず大事なのが、現在契約している自動車保険の保険会社に、保険期間途中の「解約」または「満期をもって終了」の旨を保険の契約者本人から申し出なければいけません。
他社に乗り換えたら自動的に切り変わってくれそうですけれど、そうはいかないのが自動車保険です。
現在の自動車保険は、ほとんどが「自動継続」になるような特約がついています。これは、更新手続きをするのを忘れてしまって、万が一事故にあった際に保険が適用にならないといったトラブルをさけるために、更新漏れを防ぐ救済処置のような役割です。
そのため他に乗り換える際には、前もって保険会社に申し出ないと、「2重契約」になり片方を解約するまで2社の自動車保険料がかかることになります。
もちもん、満期日付けで他社に乗り換える際にも、契約者本人の意思が確かめられなければ、そのまま自動更新になるので、必ず気をつけましょう。
満期終了の手続き方法
自動車保険を他社に乗り換える場合に、最も多いタイミングは「保険の満期」をもって乗り換えるケースです。
これについては難しい手続きは全くなく、乗り換え先の保険会社がきまれば、現在契約中の保険会社に前もって、満期までで他社に乗り換える旨を伝えればよいだけです。
自動車保険の次回更新プランの見積もりが届いたタイミングであれば、いつ申し出ても、保険会社は受け付けてくれます。あとは乗り換える先の保険会社に、満期日付けで契約するだけです。
解約の手続き方法
保険期間途中で解約して、あえて他社の自動車保険に乗り換えるようなケースにデメリットがあることは、前項でも説明していますが、解約の方法によってそれほどデメリットにならない方法もあります。
解約には「任意解約」と「中途解約」があり、それぞれの手続き方法を見ていきましょう。
任意解約
ご自身の意思で、保険期間途中に解約をしたい場合は、基本的に「任意解約」となります。保険期間中のいつでも解約できます。
満期終了の際と手続きは同じで、自動車保険の乗り換え先の日付と解約日を同じ日にする点だけおさえて、現在契約中の保険会社に契約者本人から申し出れば良いだけです。
ただし、保険料を一時払(年払)にしている場合にはデメリットが発生します。解約時の返戻金は、一時払(年払)の際に日割や月割の計算になっていない保険会社が多く、「思ったほど保険料が戻ってこない」ことになります。
その保険料の返戻金の計算方法は、保険会社によってことなる短期率を当てはめて計算されるので、4ヶ月ほどしか契約していない場合でも解約時に50%の保険料しか戻ってこないという例もあり、保険期間途中の他社乗り換えをおすすめしない理由のひとつです。
もうひとつは等級の進み方についてですが「任意解約」の場合だと乗り換えた先の保険会社で、改めて1年契約をするので同じ等級を維持している期間が長くなることも理解しておきましょう。
中途解約
自動車保険では、あまり聞きなれない解約に「中途解約」というのがあります。保険会社によって「中途更新解約」という名称もありますが「任意解約」と「中途解約」は、別の解約方法として区別されており、手続き方法が異なります。
保険期間途中に解約することには違いないのですが、自動車保険を乗り換えた先の他社で1年契約をしない手続き方法をとる場合もあります。
そういった際には「中途解約」を希望する旨を現在の保険会社に申し出ると手続きしてもらえます。「中途解約」のほうが「任意解約」よりほんの少し返戻金が多くなるので、必要に応じて検討したほうが良い解約手続き方法のひとつです。
「中途解約」のメリットとしては、乗り換えた先の保険期間を短期契約にして、等級の進み方を調整する手続きのためにできる解約方法になります。
例えば、保険期間7ヶ月目で「中途解約」をして、他社で「中途更新(継続)」を4ヶ月の短期で契約すれば、動車保険の満了日がかわらず、1年契約となるため等級も現契約と同じタイミングで1等級上がることになります。
「中途解約」と「中途更新(継続)」はセットになるため、解約する側と乗り換える側のどちらの保険会社にも、その意思を伝える必要があるため注意しましょう。
「こういった手続きは、少しイレギュラーなケースなので、希望する場合には保険会社に申し出てみましょう。」
自動車保険乗り換え方法のまとめ
それでは最後に、自動車保険の乗り換え方法をまとめて見ましょう。
自動車保険の乗り換える際には、メリットとデメリットがあるため、できるだけ「メリットになるような好条件」を満たした時に、乗り換えることをおすすめすます。
デメリット時には、保険料の過払いや同じ等級を維持している期間が長くなり割引率が高くなるまで時間がかかるなどと言ううように、自動車保険の乗り換えタイミングを謝ると、保険料の安い保険会社に乗り換えることにも充分なメリットを受けられなくなってしまうからです。
保険期間途中でも、他社に乗り換えても良いベストタイミングが、自動車を主に運転する記名被保険者が、独立して別居親族になるタイミングです。
このケースは本来、等級が引き継げないのですが、保険期間途中に現在契約の保険会社で住所変更の手続きを完了していれば、等級が引き継げることもあります。ケースバイケースになってくるため、契約内容が変わる際には、前もって保険会社に相談してみることをおすすめします。
最後に、自動車を複数台所有している場合の他社へ乗り換えるタイミングについてです。
複数台の割引率は、保険会社の商品改定によりその都度かわります。同じセカンドカーの割引でも、割引率が高いほうを選ぶことで保険料を安くできたり、3台から2台、2台から1台へと自動車の所有台数が減った際に、割引が適用外になるなら、他社の見積もりをとって、乗り換えを検討するのに良いタイミングにもなります。
このように、自動車保険はいろいろとわかりづらい規約が沢山あるので、他社に乗り換えるタイミングも、特に別居親族に名義変更になるようなことがない限りは、満期日をもって乗り換えれば、書類の提出もないたため一番簡単に手続きができます。
解約手続きとなると、電話で受付てから、解約の書類を提出しなければならない保険会社も多く、解約書類の返送がなければ解約を受付てくれないなどと、かなり煩雑なことからも、自動車保険の乗り換えは、「満期終了と同じ日に合わせて他社へ契約する」のが、ベストタイミングと言えます。