SNSを使った個人間融資に注意!無登録業者が違法な金利で貸付でトラブル続出

近年SNSを利用して「#お金を貸します」といったハッシュタグ付きの投稿で、借り手を募る投稿が一部で見られる様になっています。ただ、この実態は無登録業者が違法な金利を上乗せして貸し付けるもので、実際に利用した方からはトラブルの報告も相次いでいます。

  1. SNSを利用した新手の闇金融
  2. 出資法で決められた金利を上回る事例が大半
  3. 裸の画像を提供を求めるなど悪質な融資条件もある

SNSを利用した新手の闇金融

近年ではスマートフォンが個人でも普及したことで、SNSを通じたコミュニケーションが増えています。SNSはこれまでの電話や手紙、電子メールなど一対一のコミュニケーションとは異なり、一回で世界中の多くの人にメッセージを届けることができるなど、拡散性に優れている側面があります。

そのため、多くの人を巻き込んで活動を行う、何かを募るといった用途に最適であります。ただし、近年ではSNSの利用者が増えていることから、本来の使い方とは異なり、悪質な使い方をする方も増えているなど、SNSのトラブルも多く報告されるようになっています。

今回のテーマであるSNSの個人間融資もその一つで、一見すると親切心でお金を貸しますと借り手を募っているかのように見せかけていますが、実態としては無登録者が違法な金利を上乗せして貸し付ける、新手の闇金融であります。

出資法で決められた金利を上回る事例が大半

カードローンや消費者金融など消費目的で金銭を借りる際に決められている金利の上限は出資法に基づいて決められていますが、SNSを使った個人間融資では、その上限を遥かに上回るケースも目立ちます。

出資法では、金融業者であれば年間20%を超える金利契約を禁止、金融業者以外であれば年間109.5%を超える金利契約を禁止しています。

ただし、SNSで募った個人間融資の事例では、年間に換算して金利が1500%を超えるケースもあるなど、1回の貸付で高額な金利を請求されるなど、通常ではありえない契約内容となっています。

裸の画像を提供を求めるなど悪質な融資条件もある

SNSを使った融資では、融資契約条件として裸の画像を送ることや友人の連絡先を送るといった悪質な内容もあります。これらは、返済が滞ったときに、その画像を友人にばらまくなどして脅すために活用される目的があります。

また、個人情報が悪用される危険性もある他、犯罪被害が拡大する可能性もありますので注意が必要です。万が一、利用した場合は、国民生活センター、最寄りの警察に相談し早期に解決できるようにしましょう。

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